一般社団法人 コメディカルエキスパートトレーニング

真のチーム医療の実現を目指して活動しています

関東地区研修

2015年第8期研修は終了いたしました。
2016年は「CoMET2016 コメディカル教育プログラム」を開催いたします。。

第8期 関東地区研修


監修    中村 正人  東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科 教授

顧問    一色 高明  上尾中央総合病院 心臓血管センター特任副院長・循環器内科科長

期間    2015年8月~12月または2016年1月

時間    1日6時間(9:00-16:00 休憩含む)
         第5回のみ10:00-12:00

会場     第1・2回    あすか会議室神田小川町(東京都)
         第3回     ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社 
                  インスティテュート・フォー・アドバンシング・サイエンス(東京都)         
         第4回     中野サンプラザ研修室(東京都)
         第5回      済生会横浜市東部病院(神奈川県)

研修費   10万円(消費税含む)

最少開催人数 35名

    
2015年度関東地区 パンフレットダウンロード   

お申込みはこちらをご覧ください。
関西地区でも開催致します。

カリキュラム
第1回 2015年8月8日(土)会場:あすか会議室神田小川町

    09:00-10:00 

    ①冠状動脈の解剖学と、冠循環の生理学
      中村 正人  
東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科 教授

 冠動脈(かんどうみゃくcoronary artery)は、大動脈起始部のバルサルバ洞からおこり心筋に酸素を供給する動脈のことである。冠状動脈ともいう。心臓を取り囲むようにして走行している。
右冠動脈(RCA)は通常右のバルサルバ洞から起始して洞房結節、房室結節、右心室、心臓の後壁および下壁を栄養している。
 左のバルサルバ洞から起始する左冠動脈主幹部(Left main trunk;LMT or LM or MT )はその後左冠動脈前下行枝( Left
anterior descending coronaryartery;LAD)と左冠動脈回旋枝( Left circumflex coronary
artery;LCX )に分かれる。
 左冠動脈前下行枝 (LAD)は心室中隔、心臓の前壁、心尖部を栄養し、左冠動脈回旋枝(LCX)は心臓の左側壁、左後壁を栄養している。

    10:00-16:00
 
    ②ワークショップ(冠動脈模型の作製)
      田邊 智晴  
大阪府立精神医療センター 医務局研究検査科 主査    

 西洋医学の基本は解剖学である。特に冠動脈撮影ではほかの血管とは異なり、幾多もの方向から造影検査が行われる。各撮影角度でどの血管が描出されているかを理解することは重要な課題でもある。
 ワークショップでは、①で学んだ冠動脈解剖をより深く理解するために冠動脈の模型を作成する実習を行う。血管の分枝や走行の立体的な構造を芽で確認することで冠動脈解剖の理解を深めることができる。
 また作成された模型は職場でのカンファレンスや患者の説明に用いる等有効なツールとなる。

第2回 2015年9月12日(土)会場:あすか会議室神田小川町

     09:00-12:00 
     
     ③虚血性心疾患の疫学、病態、診断
       中澤 学   
 東海大学医学部付属病院 循環器内科

 虚血性心疾患の病態を理解することによって、起こりうる合併症や注意すべき点を理解でき、心臓カテーテル検査 ・治療 を安全におこなうためのチーム医療に貢献することができると考える。
 虚血性心疾患には、安定労作性狭心症、不安定狭心症、急性心筋梗塞、無症候性心筋虚血、冠攣縮性狭心症 など様々な病態があるが、その病態の違いやカテーテル施行前におこなわれる各種検査結果からその病態をどのように考えるか、さらにはその結果何に注意すべきかを理解できるようになることを目標とする。
 この内容はカテ室で何をすべきかを考える際の基礎となるが、単に知識として覚えるのではなく、応用が利くように思考過程のトレーニングをして欲しい。

     13:00-16:00 

     ④冠動脈インターベンション治療
       伊藤 良明    済生会横浜市東部病院 心臓血管センター
                   循環器内科部長
 

 冠動脈インターベンション治療は30年以上前に始まり外科手術とは違い低侵襲で短期間の入院で治療できる冠動脈硬化治療法である。
 これまで数々の治療法や治療器具が臨床で用いられ、日進月歩の進化を遂げてきた。当初は冠動脈の治療はバルーン拡張術しかなかったが、1990年代から冠動脈ステントが登場しバルーン拡張術の数々の問題点が解決されたかに見えた。
 しかしステント再狭窄という問題が新たに生じ2004年からは再狭窄抑制型薬剤溶出性ステントの時代になっている。現在は薬剤溶出性ステント留置後の晩期血栓性閉塞や再動脈硬化などのわずかな問題が残存している。
 この講義ではこれまでの冠動脈インターベンション治療を振り返り、そして今後の治療法の展望までを網羅し紹介したい。

第3回 2015年10月17日(土)
会場:ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社 
   インスティテュート・フォー・アドバンシング・サイエンス
(東京都) 

     09:00-12:00 
     
     ⑤構造的心疾患の疫学、病態、診断、治療

       原 英彦    東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科 

 従来、カテーテルインターベンションというと冠動脈形成術や末梢動脈へのインターベンションが主であった。
 しかし、弁膜症や成人先天性心疾患の増加に伴い非虚血性心疾患へのカテーテル治療が普及してきた。それこそが構造的心疾患=SHD:Structural heart diseaseであり、本邦では経カテーテル大動脈弁置換術や経皮的心房中隔欠損閉鎖術に代表される。
 今後も、同分野の新しい治療や器具が普及すると予想されるため、本講義では代表的なSHDの知識を深めると共に、それらのカテーテル検査、治療が実際にどのように行われているかを学び、患者管理に役立てて頂くことを目的とする。
 

      13:00-16:00 
  
     ⑥冠動脈インターベンション手技ハンズトレーニング
       太田 洋   
板橋中央総合病院 循環器科 主任部長

 手技練習用トレーナーを用いて、冠動脈インターベンション手技の基本である、ガイドワイヤー挿入バルーンカテーテル挿入などを実際に体験する。
 コメディカルが実際に手技をおこなう場面は実臨床の現場では有り得ないことであるが実際に手技を体験することによって、医師が行う手技に対して、より適切な補佐が可能になると考える。
 コメディカルが手技に関する理解を深めることは、より迅速かつ確実な手技に大いに貢献すると思われる。

第4回 2015年11月14日(土)会場:中野サンプラザ 研修室

     09:00-12:00 
     
     ⑦ワークショップ(心カテ室の実際)
       中野 雅嗣   
総合東京病院 循環器内科 部長                                             

 心臓カテーテル検査室では様々な職種が連携し検査や治療に臨むことが重要であるがその運用方法は病院毎に異なっている。また病院によってはカテーテル室に常勤できる人数に制限があり、全ての職種の人達が十分な経験や知識を持ち連携して
カテーテル室業務を運営しているわけではないと考える。
 多くの病院では、限られた設備とマンパワーの中で日々の業務を行っているのが現実ではないだろうか?
本ワークショップでは理想と現実の差を十分把握したうえで、カテーテル検査や治療において、まずは安全に業務を進めるためにはどのような知識や対応が必要かさらに業務をより効率よく行うためには何が重要か?など意見を出し合いながら話し合いたい。

    13:00-16:00 

    ⑧閉塞性動脈硬化疾患の疫学、病態、診断、治療
      篠崎 法彦  
東海大学医学部付属病院 循環器内科

                                             
 動脈硬化によって頸動脈狭窄症、腎動脈狭窄症、下肢閉塞性動脈硬化症などをきたす末梢動脈疾患(PAD:Peripheral Arterial Disease)は近年増加傾向である。
 PADは予後不良な疾患であることもわかっており、ただ単に末梢動脈の病気という認識ではなく、全身血管病の一つとしてその治療の重要性は高まっている。PADの病態、診断、治療の重要性と現状について講義させていただく予定である。


第5回 2015年12月17日(木) 会場:済生会横浜市東部病院 

    14:00-17:00 
    
    ⑨冠動脈インターベンション治療を見る

      伊藤良明  済生会横浜市東部病院 心臓血管センター
               循環器内科部長

 冠動脈インターベンション治療を実際に見ることで、第1回から4 回で習得した内容を確認する機会としてほしい。
 また、治療見学の間、講師による解説を聞くことで、冠動脈インターベンション治療についての理解を深めてもらいたい。