鈴木 慶（学校法人 共済学院・日本保健医療大学）

自動車メーカーの営業職から理学療法士へ転身！！人のご縁は人生をも変える！？
人との繋がりを大切にしながら切り開いてきた道のり。現在は、臨床と教育双方の現場で活躍中。

鈴木 慶（スズキ ケイ）


資格：理学療法士

• 人とのご縁を繋ぎ、開いてきた道のり
• 臨床現場にて経験を培いながら自身の使命感も養う
• リハビリは、知識・技術だけでなく究極的なコミュニケーションも求められる
• アジアヘイトクライムの被害に遭われたピアニストのリハビリ
• 鈴木さんが、使命感をもって取り組みたいことは？

人とのご縁を繋ぎ、開いてきた道のり

はい。元々の仕事は医療従事者ではなかったのですけど、いろんな方々との出会いにより理学療法士として働かせていただいております。幼少期から社会に出るまで自分のやりたいことを追求し、いろんなことに挑戦してきました。その中で、もっとも大切にしてきたのは人とのご縁です。

そのご縁で院長の助手や事務職の仕事をするようになりました。働いていくうちに、病院で働くのであれば医療関連の資格を保有したいと思いようになったんです。そして、東京衛生学園専門学校を卒業し、理学療法士の資格を取得しました。

臨床現場にて経験を培いながら自身の使命感も養う

その後、金沢医科大のICUや慈恵医大のNICUなどに勤めました。一通り現場を回った後、教職にも興味を持つようになり、東京メディカルスポーツ専門学校の講師になりました。

 

後付けにはなりますが、臨床現場を知る者として現場を知らぬ学生へ伝えたいことがあったのかもしれません。患者さんと接する上で大切にすべきことやリハビリの仕事の楽しさを教えたかったというのもありますね。そうして学生たちと戯れているうちに自分自身にも向学心が芽生え、順天堂大学の大学院に進学しました。大学院では、「自律神経と心拍数の関連」について研究していました。大学院卒業後は臨床と教育の現場双方の仕事を兼務しました。整形外科クリニックと法政大学のゲスト講師をしておりました。

リハビリは、知識・技術だけでなく究極的なコミュニケーションも求められる

理学療法士の仕事自体にも遣り甲斐を感じていますけど、人との触れ合いが好きなのかもしれません。
みなそれぞれの思いを背負いながら人生を送ってくるかと思います。そこに共感したり、時に慰め合いながら、ドラマの続きをつくっていけることを光栄に思っています。身体機能だけでなく、そのような背景もしっかりと見つめながらリハビリするよう心掛けています。

アジアヘイトクライムの被害に遭われたピアニストのリハビリ

最近、海野雅威（うんのただたか）さんというジャズピアニストの方のリハビリを担当させていただきました。彼は、2020年9月27日、ニューヨークの自宅近くで8人の暴漢に襲われ、上腕骨や鎖骨を粉砕骨折するという大ケガを負いました。また、頭を含む全身にも打撲によるケガを負わされたんです。新型コロナウイルスのパンデミックにより端を発したアジア人へのヘイトクライムが原因で発生した事件だったようです。

ピアノを弾くためには、鍵盤の端まで自由かつスピーディに腕が動かなくてはなりません。よって、肩関節の内・外旋の可動性、手指の巧緻性がなくては、ピアノを弾くことはできないのです。また、身体的なダメージだけでなく、仕事や家族の生活までも脅かす大変な被害を受けました。

彼の音楽性には、世の中から差別や悲しい出来事をなくす力が宿っています。その一端を担っている責任を強く感じると同時に、人生の奥ゆかしさを感じています。ご一緒に海野さんのジャズを聴ける日を楽しみにしております！！

鈴木さんが、使命感をもって取り組みたいことは？

現在、日本保健医療大学に在籍しているので、学生のやりたいことをしっかりサポートし、能力を最大限引き出してあげるようにしたいです。当大学は、実践的なアプローチを行えるセラピストの養成に取り組んでいます。特に、スポーツ×メディカルの分野に力を入れていて、フィジカルトレーニングやコンディショニング、応急処置など・・・現場で求められる確かな能力を身につけられる教育をしています。スポーツリハビリの世界で活躍したいと思っている方は、是非当校にいらしてください！！